幕張りの基本

幕張り幕張りは葬儀の室内装飾の基本技術です。葬儀おける幕とは、祭壇を引き立たせ、室内を一体化させるものとなっているのです。幕は参列した人の気持ち(ある程度共感してもらえることはあっても、基本的にはその人にしかわからないものでしょう)をひとつにし、厳粛な気持ちで喪に服する空間を演出するために必要不可欠な存在ともいえるかもしれませんね。 

この幕張りの基本となる焼香台を例に、以下で装飾の仕方を解説します。まず台を用意して、画びょうを打ちいきますが、このときびょうの数は最小限とし、びょうを打つ場所も側面の幕の上から見ても凹凸が左右均等にするのが理想的といわれています。正面・側面に張る幕は天板の上で行う

・幕を裏返して張るテクニックを用いる
・中心を正確に取ることです。目安となる部分にびょうを打ち、幕全体を裏返せば完成です。 

以上の作業を再確認すると、次の点がポイントになります。

幕張りで重要なことは中心を正確に取る

・幕の両端を重ね合わせれば中心の目安になる
・家紋を重ね合わせたりすることも判り易い目安になる

技のポイントは中心を正確に取ること

葬儀を自宅で行うのであれね、玄関周りや廊下、天井、壁、柱、階段などにも幕を張ります。そして、葬儀を行う部屋の装飾に移っていきますが、ここでは幕張りのあらゆる場面で重要なポイントになります。

和室ならねたたみのヘリや天井の線などが参考になりますが、必ずしも部屋の中心とは限りません。天井の電源部分が中心だと思い込んで作業をやると、左右の幕や装飾、さらにも祭壇の位置まで崩れしまう事もあるといいますから、いかに中心を正確に取る事が重要かがわかります。 

この中心をとることは幕張りの前にその中心となる線を決める事が重要になります。水引(紐の色や結び方で用途が畭なります)幕についてもこれは同様です。水引きは左右のバランスが最も問われる装飾であり、細やかな注意が求められます。自分の住まい葬ばかりでなく、寺院や会館などといった葬儀でもこの水引の装飾は施され、幕張りのプロにとっても腕の見せ所になりますよね。 

幕を張り終えたら中心から布の表と裏に水引の紐をたらします。水引は幕の上のほうで結ぶよりはいったん下のほうで結び、上下を返したほうがスムーズにできます。結び目を引っ張り上げ、形を整えれば完成と言われているものです。



米子市 葬儀社